Ⓠ 高周波焼入れとは？

高周波焼入れとは、部品全体ではなく鋼材表面の特定部分にに高周波の電磁波による電磁誘導を起こし、表面を急速に過熱させて、急速に冷やすことで表面を硬化させる金属熱処理のことです。目的は鋼部品に耐摩耗性や耐疲労性を与えるためになります。

高周波焼入れの特徴として、表面には耐摩耗性、内部には靭性を兼ね備えることができ、しかも焼入れ硬化層には高い圧縮残留応力が存在しているので耐疲労性も非常に優れていることです。このような金属の性質を要求する歯車やシャフト、平板、ベッドの摺動面などの機械部品の焼入れに適しています。

表面を急速に過熱させて、急速に冷やすことで表面を硬化させる高周波焼入れの様子は下のスプロケット高周波の動画でご覧いただけます。